Windows Vistaプリインストール時代のDELL Vostro1510ノートPC(Windows7 SP1にアップグレード済み)のHDDをSSDに換装して、Windows10(バージョン1903)にアップグレードする作業を行いました。
作業手順は、HDDをSSDに換装⇒クローンディスク作成⇒Windows10にアップグレード の順番で行いました。元のHDDにはWindows7の状態を残したいのと、作業効率的にSSDにしてから重いアップグレード作業を行いたかったからです。
年代的に古い非AFTのHDDからSSDに最適化(アライメント調整)してクローンするソフト選択にハマったのと、Windows10にアップグレード失敗を何度か繰り返したので、いろいろ試行錯誤しました。今回はPCをお預かりしての作業だったので、じっくり試せました。
SSD換装手順
この機種はHDD交換のためにディスクにアクセスするのは簡単です。裏のネジ2本をはずしてフタを外すとHDDが見えてきます。コネクター側から出ている黒いペラペラを引っ張ることで、コネクターにはまっているHDD本体を取り外すことが容易です。
画像ではバッテリーを外し忘れていますが、HDDを取り外すときは先にバッテリーを外しておいたほうが安全です。
内蔵されていたHDDはWDの WD3200BEVT-75ZCT2 (320GB)でした。
用意したSSD
今回、換装用に用意したSSDは500GBのこちらです。Amazonでそのときコストパフォーマンスが良いものを選んでいます。
Samsung 860 EVO 500GB SATA 2.5インチ 内蔵 SSD MZ-76E500B/EC 国内正規保証品
¥9,800クローンディスク作成
クローンディスクを作成したのは、今回AOMEI Backupper Standard 5.3のブータブルディスクを利用しました。
ディスククローンのときにSSD 4K アライメントのオプションにチェックを入れることで、非AFTなHDDからのクローンでも上手い具合に調整してくれそうです。
Todo Backupは使えず
私がいつも使うクローンソフトはTodo Backupが多いのですが、こちらも「SSDに最適化」のオプションがありアライメント調整してクローンが可能です。しかし、今回のHDDはクローンコピーの先頭部分からいきなりエラーで使えませんでした。
今回は、HDDの先頭部分のシステム用パーティションとしてFAT16の78MBの領域がありました。これがなぜか「SSDに最適化」にチェックを入れるとクローンできないようです。(チェックを外してクローンなら可能でした。)
Windows7ならこの領域はNTFSの100MBであるはずです。もしかしたらVistaから7にアップグレードしたのが関係あるのでしょうか、それともVistaダウングレード権XPだったのかも、それとも非AFTディスクだからなのか…正直よくわかりません。
まあ、今回はAOMEIの方を使ってSSDに最適化してクローンできたので良かったです。
Windows10アップグレード
Windows7を起動した状態で、Windows10のインストールメディアからアップグレードを実行しました。今回は、環境そのまま継続して使いたいご希望なので、なんとかクリーンインストールではなくアップグレードを成功させたいところです。
最初はアップグレードインストールの途中でロールバックが発生して「Windows10をインストールできませんでした」のメッセージが出てWindows7に戻ってしまいました。
ネットで調べると、同じVostro1510でBiosのAdvanced設定の項目をDisabledにしまくったらアップグレードできたという事例があるようです。
怪しそうなのをひとつずつ「Disabled」にしてアップグレードを繰り返すと、CardSlots&IEEE1394Port をDisabledに変更したらアップグレードが成功しました。
アップグレードに成功したときのBios設定が下画像の状態です。最初からDisabledのものはそのままDisabledのままです。
アップグレード完了後は、本体内蔵のSDカードスロットとIEEE1394ポートを使うために元のEnabledに戻す必要ありです。今後のメジャーアップデートの時などのことを考えると、Disabledのまま不使用にしても良いかもしれません。
PCはSATA2.0なので、Crystal DiskMarkのテスト結果ではSATA3.0のSSD性能は出せません。
作業完了
以上で、Vostro1510のWindows7 SP1(32bit)をWindows10(32bit)にアップグレードすることができました。Vista(もしかしたらXP)から7と使い続けてきて、これで2020年1月の7サポート期限に振り回されることなく思い入れのあるPCを使い続けることができるようになりました。
メモリー4GBでSSDに換装してなんとか使い続けることができそうです。HDDのままだとさすがにVista当時のPCでは、現行バージョン1903のWindows10を動かすのは重すぎると思います。