PCを新規購入して、Microsoft Office Outlookがプリインストールされていない場合、メールソフトのThunderbirdを利用するケースが増えています。
Windows10の場合、Thunderbirdのメールデータを保存しているプロファイルの場所を隠しフォルダーのAppDataから、ドキュメントフォルダーに移動しておいたほうが利点が多いという内容です。
Windows10標準機能のファイル履歴をオンにするだけでバックアップを取れるようになったり、トラブル時に個人ファイルを保持したまま「このPCを初期状態に戻す」でメールデータが残るようになります。
Thunderbirdの最新バージョン(52.6.0時点)で確認した内容です。
(2020/4/13追記)Thunderbirdのバージョンアップが進み、この記事の「profile.ini」ファイルを直接編集するのが複雑になっています。
こちらの記事のプロファイル選択画面で設定するほうがやりやすくお勧めです。
(追記おわり)
デフォルトのプロファイル保存場所
Thunderbirdのメールデータはプロファイルフォルダーにすべて保存されています。デフォルトの保存場所は、ユーザーフォルダー内の隠しフォルダー「AppData」に保存されています。エクスプローラーで開くときは%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\ とアドレス欄に入れると開きます。
Thunderbirdを立ちあげた状態から開くときは、キーボードのAltキーを押して出てくるファイルメニューから ヘルプ→トラブルシューティング情報 の画面から プロファイルフォルダーを開くボタンを押すと、プロファイルフォルダーが開きます。
プロファイルを移動する方法
Thunderbirdを終了させた状態にして、エクスプローラーのアドレス欄か、ファイル名を指定して実行で%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\ と入力して開いたProfilesフォルダー内のxxxxxx.default フォルダー(xxxxxx部分は固有の英数字になっています。)を、PCのドキュメントのどこかにフォルダーごと移動させます。
Profailesフォルダーのひとつ上のフォルダー%APPDATA%\Thunderbird\ にあるProfiles.ini ファイルを編集して、Path=の行をC:\Usersから始まる絶対パスに変更して、IsRelative=1(相対パス)をIsRelative=0(絶対パス)に変更します。
以上でプロファイルの移動は完了です。Thunderbirdを開いて送受信データが以前のまま利用できれば成功です。
プロファイルを移動する利点
ドキュメントにプロファイルフォルダーが保存されていれば、Windows10のファイル履歴のバックアップや、その他のバックアップソフトでもまずドキュメントフォルダーは必ずバックアップを取るはずなので取りこぼしが無いでしょう。
Windows10プリインストールPCでは、トラブル時にメーカーサポートの案内で個人用ファイルを保持したまま「このPCを初期状態に戻す」を行う場合が増えていると思いますが、そういった場合でもThunderbirdのデータを残すことができます。
デフォルトのAppDataにプロファイルが保存されている場合、個人用ファイルを保持したまま「このPCを初期状態に戻す」を行うとプロファイルフォルダーが消去されてしまうのは確認済みです。
プロファイルフォルダーについては、Thunderbird公式のサポート情報を参考にしています。
サンダーバードを使っています。社内PC3台それぞれ受信info@○○○のアドレスがあり、送信アドレスはocnの共通1本のみです。今年ocnからサーバー名とポート番号の設定変更を行う案内が届き変更したのですが、その後2台は送信の不具合がたびたび発生、1台は送信が全くできなくなりました。ocnにエラーメッセージを伝え問い合わせしたところ、”大量のメール送信を行った場合に出るエラー。”とのこと、アカウント乗っ取り回避のためパスワードを変更しましたが同じエラーがたびたび発生しております・・・長々と書いてしまいましたが、これは解決方法わかりますか?
豆ごはんさん、
OCNメールがGmailやG-SuiteやOutlook.comメールなどで迷惑メール判定されやすいという可能性があります。
「ocn gmail 迷惑判定」や「ocn gmail 拒否」で検索すると同じトラブルがよく起こっています。
info@〇〇〇の本来の送信サーバーを使ってみるのがよろしいかと思います。
アドバイスありがとうございます
どうしたらよいか悩んでおりました。受信サーバー側に問い合わせをしてみます。