2015/12/09追記:2015年12月のwindowsアップデートでOutlook2010の更新プログラムKB3114409をインストールすると、Outlookがセーフモードでしか起動しなくなるトラブルが発生しているようです。この記事へのアクセスも本日急上昇していますが、ここの内容とは別トラブルのようです。
対処方法はKB3114409をアンインストールして再起動すると直るようです。詳しくはマイクロソフトのサイト(日本語)をご覧ください。
マイクロソフトサポート|Outlook 2010 (KB3114409) は 2015 年 12 月 8 日更新
Outlook2013が起動しないトラブル事例です。普通に立ち上げるとOutlookの青い「開始しています」画面から、いくら待ってもエラーも出ないで一向に進まないのです。Outlookのセーフモード起動では立ち上がるので、それでなんとか利用していたという状況です。Outlookのトラブル対処方法をいくつか試しても改善しなかったのですが、意外にもグラフィックドライバーの更新をしたら改善したという顛末です。
■機種情報
- PC機種:Dell Inspiron 17R SE 7720
- OS:Windows 7 Home Premium SP1 64bit
- メモリー:8GB
トラブル状況
Office Outlookのトラブル対処方法はいろいろあります。いくつか試したのですが今回は解決せずでした。経験上これらで解決する場合は、Outlook起動時にエラーが出て起動できないケースです。今回はエラーが出ないのが気になります。それでも色々試している内になんとなく原因が絞れてくることもあります。
Outlookのセーフモードでは起動する
OulookはじめOffice製品をセーフモードで起動させる方法があります。「Ctrl」キーを押しながらアイコンをクリックして起動させる。もしくは、ファイル名を指定して実行から「Outlook.exe /safe」を実行する方法です。今回は、セーフモードでは普通に立ち上がるのです。
Microsoftサポート|Office セーフ モードで起動する方法
アドインを無効にしてみる
セーフモードでOutlookが起動したら、機能拡張であるアドインを無効にしてみます。実はここまでは、お客様ご自身で試していたのです。
受信トレイ修復ツールを試す
Outlookの起動トラブルといえば、Outlookに付属している受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)を実行してみるのが定番です。今回は、実行しても改善せずでしたが、試す価値ありのツールです。
Microsoftサポート|Outlook 個人用フォルダー ファイル (.pst) を修復する方法
互換モードを試す
デスクトップにOutlook2013のショートカットアイコンを作成して、右クリック「プロパティ」-「互換性」タブを開きます。 「視覚テーマを無効にする」 「デスクトップコンポジションを無効にする」 「高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする」 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れて起動すると、エラーが出たり、Officeの認証をやり直したりするものの立ち上がりました。
デスクトップコンポジションを無効にする
その後、 「デスクトップコンポジションを無効にする」のチェックだけ入れれば起動するようになりました。ここまでの状況で何となく、グラフィック関係が怪しいな、という感じがします。
グラフィックドライバーを更新
Dellのサポートページに行き、機種別のドライバーアップデートを検索してインストールしました。Dellの機種別ドライバーダウンロードページに行くと、自動でインストールまでボタンひとつで完了します。
Dellサポート|ドライバーおよびダウンロード
http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpdhs1/Products/?app=drivers
グラフィックドライバー2種類更新
今回の機種であるInspiron7720は、ノートPCですがオンボード以外にNVIDIAチップ搭載という変わり種です。両方ともドライバーの更新が出ていました。
正常起動できた
グラフィックドライバー更新後は、Outlookが正常に起動できるようになりました。windowsの更新に合わせて、ドライバーの更新もするという基本といえば基本対処方法ですが、なかなか関連性があるとは思いつかない対処方法でした。