PanasonicのレッツノートCF-QV1(型番:CF-QV1RDAKS)のNVMe SSD換装作業のご依頼をいただきました。購入時256GBを2TBにサイズアップご希望です。
封印シールを剥がす必要あり
最初に注意点ですが、バッテリーを外したところに封印シールがあり、筐体を開ける際には封印シールを剥がさないとSSDの換装は行えません。開封したことによりメーカー保証が受けられなくなる可能性があります。このページを参考にされる方は保証期間の有無などを十分検討された上で自己責任でお願いします。
用意したもの
換装用のSSDはお客様が用意されたWD SN570 2TBです。注意点としては、チップが片面実装のものから選んだ方がよいでしょう。容量2TBだと、このSN570が片面実装です。
クローン作業をする際に、NVMe SSDをUSB接続するための変換アダプター(ケース)があると作業が捗ります。なくても外付けHDDで代用できますが、イメージの保存と書き出しと二度手間になるのであった方が良いですし、あとで取り出したSSDをケースに入れて外付けディスクとして活用できます。
クローン作業
今回は、256GBではあっという間に容量不足になったための換装なので、ディスク丸ごとクローン(複製)をご希望でした。クローンソフトは以前にもご紹介した、Reflect 9 Freeを使用しています。使い方は過去記事をご覧ください。
分解作業
裏面にしてバッテリーを外した状態から、見えるネジを全て外します。シルバーのネジ11本と黒いネジ8本の合計19本です。
とくに真ん中にゴム足の下に隠しネジが一本あるので要注意です。ゴム足は粘着のりで貼り付いているので、先の細いマイナスドライバーなどで取り外します。筐体を傷つけやすいので、できればプラスチック製のものの方が良いでしょう。
裏のカバーを外します。トラックパッドの黒いカバーも一緒に持ち上げつつ外す感じです。
基板が見えました。真ん中の黒いシートの下にNVMe SSDがあります。
黒いシートをめくりM.2のネジを外しますが、このネジが舐めやすかったので注意です。精密ドライバーが必要です。+PH00のプラスドライバーで回せましたが、舐めてしまいそうでヒヤヒヤでした。
換装したSN570を装着した状態です。やはり片面実装じゃないと厳しかったかもしれません。
熱伝導シリコンシートを置いてみましたが、カバーを戻したら廃熱口が完全に塞がるのでやめた方がいいでしょう。この上にヒートシンクを載せることは無理でした。
裸のままだと廃熱口からチップが見えるので、最初の黒いシートを剥がしてSN570に付けました。搭載されていたSSDはSAMSUNGのMZ-VLQ256Bという型番でした。市販品ではありません。
元の黒いシートを付けてカバーを閉じました。目隠し効果しかなさそうですが、最初からそうなのでまあいいでしょう。SN570は発熱が少な目なSSDです。
作業完了
以上で、換装作業は完了です。電源を入れていままで通り立ち上がりました。クローンソフトReflect 8のいいところは、UEFIマザーのPCでも回復メニューまでクローンしてくれるところです。以前のようにreagentcコマンドで修復不要なので助かります。