富士通の一体型デスクトップ(型番:FMVF55K1WJ)で、原因不明でBitLockerの暗号化がかかってしまったトラブルです。しかも、回復キーがわかっているのにキーボードもマウスも受け付けなくなって復元キーの入力もできない状況でヘルプのご依頼がありました。

なんとかデータだけでも救出したい
付属のワイヤレスキーボードだから入力できないのでは?と軽い気持ちでUSBケーブルのキーボードとマウスを持って行きましたが、USBの有線キーボードでもBitLockerの回復キーの画面になると全く受け付けてくれなかったです。
それどころか、回復メニュー自体もキーボード・マウスが使えなくなっているので、Windowsを初期化(工場出荷時状態にリカバリー)すらできません。F12キーで起動してハードウェア診断はできるので故障ではないことだけは確認できました。
回復キーは別なPCでマイクロソフトアカウントにサインインして、https://account.microsoft.com/devices/recoverykey を開くと保存されています。
なんとかPCの中にしかない写真や文章のデータだけでも救出できるか、SSDを取り出して別なPCで開いてみることになりました。
分解してSSDを取り出す
まずは液晶画面を下にして、スタンド部分の下にある4本のネジを外します。

スタンドの中央部分をすっぽり取り外すと、その上にある白いU字型のカバー部分をつまんでパカっと取り外せます。

ここまでくればあとは簡単なので説明は端折りますが、背面から見えるネジを全部外したら、メモリーのフタを外し、左右のスタンドを外し、背面カバー全体を開腹ツールでパカッと開けることができました。ネジの長さが2,3種類あるのでネジの場所を覚えておきましょう。

背面カバーを開けたところです。中央部分にM.2 SSDがありました。これを取り出します。

搭載SSDはSAMSUNG MZVL8512HDLU-00BLLという市販品じゃないSSDでした。これをUSB外付けにできるケースに入れて別なPCにつなぎます。

それを別なPCのUSB外付けディスクとして開くと、BitLockerの回復キーを求められるのでコピペで入力すると中が開いて、ドキュメントやデスクトップ、ピクチャなど必要なデータを取り出すことができました。

リカバリーディスクがあれば工場出荷時状態に戻せます
大切なデータさえバックアップができれば、あとは真っさらにリカバリーしたいところですが、さきほど回復キーを入れて中が見れたディスクもまた取り外せば暗号化されたディスクに戻るだけです。方法としては3つあります。
①リカバリーディスクを事前に作っていれば
メーカーや量販店が推奨している購入時に戻すリカバリーディスクを事前に作っていれば、そのディスクから工場出荷時に戻せます。そのディスクを作っている人の割合はそれほど多くないかもしれません。
私なんかは、いままではそんなの作らなくても大丈夫ですよ~なんて言ってましたが、今後は考えを改めないといけませんね。
②メーカー修理に出す
リカバリーディスクが無く、富士通の付属ソフト一式戻したいという場合はメーカー修理に出すしか方法がない場合もあります。保証期間内であっても有償作業になる可能性もあります。実際にメーカーに確認したほうがいいでしょう。
③素のWindows11でクリーンインストールする
マイクロソフトの素のWindows11のインストールメディアで新規インストールする方法もあります。ただしこれはハードルが高いです。
素のインストールメディアだけだと、この機種ではSSDが認識されませんので追加のIRSTドライバーが必要だったり、バンドルOfficeの問題、メーカー付属ソフト(筆ぐるめ、PowerDVD等)が戻らない、ドライバーを手動で入れないと入らないものがある、などをひとつずつクリアしていかないといけません。
今回は③になりましたが、私は慣れているのでいいですが、他人にはお勧めしません。

