無線LANルーターを買ってきたり、引っ越しして環境が変わって無線LANを利用しようとしても、すんなりつながらないトラブルはよくあります。つながらない原因はいろいろありますが、あちこち電話をかけまくって設定を確認してもらって間違いはないはずなのに、どうしてもつながらないというケースの原因の一つとしてIPアドレスの重複があります。今回まさにそのケースの一例のご紹介です。
終端装置にルーター機能内蔵の場合が多いです
今どきのブロードバンド契約だと終端装置にルーター機能が内蔵されたものが設置されていることがほとんどです。今回もAUひかりのマンションタイプで、終端装置はBL-172HVというAUではホームゲートウェイと呼んでいる装置が浴室の上に設置されていました。
韓国製の無線ルーター
韓国から帰国したというお客様です。現地で利用していた無線ルーターをそのまま持って帰って利用しようとしたができなかったトラブルです。機種はiptime N604s という韓国製品です。管理画面を開くとハングルですが、設定項目はなんとなくわかります。
ルーター本体のIPアドレスが192.168.0.1なので、AUのホームゲートウェイのIPアドレスと競合しています。
ルーター自身のIPアドレスのセグメント(IPアドレスの3番目のところ)を変更、さらにDHCPのセグメントも合わせて変更してトラブル解消です。
自動判別でルーターOFFになる機種も多いです
無線ルーター側で2重ルーターだと自動判別してルーター機能をOFFにして、自身のIPアドレスも変更してくれるルーターも多いですが、今回の機種には搭載されていないようでした。
また、ルーター機能をOFFにしてもルーター自身のIPアドレスは競合したままという機種もあります。
最後にひとこと
終端装置は回線事業者のサポート、無線LANは無線LANのサポートとなるので電話で問い合わせしてもなかなか解決しないことが多いトラブルです。