Windows10 バージョン1903のメジャーバージョンアップ後にWindowsにサインインできなくなったトラブルを、機能更新プログラムのアンインストールでバージョン戻しを行って直すことができた事例のご紹介です。
今回は、メジャーバージョンアップに5時間くらいかかって発生したトラブルなので、きっかけが明確だったので最初に試した方法で直りました。
ユーザープロファイルを読み込めません
ユーザープロファイルが壊れてしまってサインインできなくなるトラブルはWindowsでよくある現象です。
しばらく前から1903への機能アップデートのお知らせが出ても延期を繰り返していたらしいのですが、先週(11月12日)バージョン1803のサポート期限終了が関係しているのか強引にアップデートが始まったようです。(お客様談)
アップデート処理が終わるまでに5時間くらい待たされて、あげく上のアイキャッチ画像のようなエラーが出てしまったようです。
User Profile Service サービスによるサインインの処理に失敗しました。
ユーザープロファイルを読み込めません。
「OK」ボタンを押すとサインイン画面が出ますが、サインインしようとするとまた同じエラー画面になって堂々巡りになっています。
ユーザーアカウントも2つあったはずですが、メインの一つしかサインイン画面にでてきません。
回復メニューからアップデート削除
Windows10の回復メニューを出します。
サインインができないのでデスクトップまで行けない状態で、起動時に回復メニューをだす方法は何通りかあります。
- 回復ディスクから起動する(事前に作成しておく必要あり)
- Windows10のインストールメディアから起動
- 3回強制電源終了で自動修復を出す
- メーカーのBiosメニューから起動する(対応機種のみ)
今回は、私の手持ちのバージョン1903のUSBインストールメディア(マイクロソフトからダウンロードできます)から起動させました。
左下の「このコンピュータを修復する」の文字をクリックします。(真ん中の「今すぐインストールは選ばない)
「トラブルシューティング」を選択します。
「更新プログラムのアンインストール」を選択します。
- 最新の品質更新プログラム…毎月定期的にくる更新プログラム
- 最新の機能更新プログラム…半年に一度のメジャーアップデート
このどちらかの直近の更新プログラムをアンインストールします。
今回は、メジャーアップデート直後だとわかっているので「機能更新プログラムをアンインストールする」の方を選んでいます。
あとは完了まで待ちます。今回は45分くらい待ちました。
正常に起動しました
しばらく待って再起動がかかり、これでwindowsが立ち上がりサインインも行えるようになりました。バージョンは1803に戻っていました。Windowsのユーザーアカウントが2つあったのも両方サインインできるように戻っていました。
今回はここまでで作業終了ご希望となったので、再度1903(もしくは1909)にアップデートしてどうなのかは未確認のままです。またアップデートに失敗してもいいように、Windowsのシステムイメージのバックアップを取っておいて終了となりました。