最近Windows11のPCで、いままで開けていた他のPCで共有されているフォルダーが開かなくなり、アクセスできなくなったというお問い合わせをいただいています。
どうやらWindows11のバージョン24H2でセキュリティ強化の更新があり、一定条件のネットワークアクセスの制限が強くなって、いままで開けてたのが開かなくなる場合があるようです。バージョン24H2への自動アップデートの対象機種が一気に増えて、それに伴いトラブルも現れているようです。
いままで開いていたショートカットが開かなくなる
デスクトップなどに出していた共有フォルダーへのショートカットを開こうとすると、エラーが出るようになる場合があります。

エラーではなくネットワーク資格情報のユーザー名とパスワードを聞かれる場合もあります。正しいユーザー名とパスワードを入れても開きません。

エクスプローラーでネットワークアイコンを開き、ネットワーク上にあるホストPCのアイコンが見えるけどダブルクリックして開こうとするとエラーで開かなくっています。

IPアドレスで開くか試してみる
とりあえず、他の原因の障害である可能性も十分ありますが、PCアイコンや何かのフォルダーをひらいてエクスプローラーの画面をひらき、アドレスバーにホストPC(アクセスしたいPC)のIPアドレス【¥¥IPアドレス】(¥は実際は半角)でアクセスして開くかためしてみます。

¥¥IPアドレスで開くようなら、今回の対象ということです。共有フォルダーが見れるなら、デスクトップなどのショートカットをIPアドレスのショートカットに作り直せばそれで解決ですが、いろいろなところにショートカットが分散していたりすると、全部を作り直すのは大変になります。
下記の対処方法をしたほうがスマートにトラブル解決できます。
ネットワーク資格情報にIPアドレスでも追加しておく
コントロールパネルを開き、ユーザーアカウント⇒Windows資格情報 を開きます。
「Windows資格情報の追加」の文字リンクをクリックします。

ネットワークのアドレスのところにホストPCのIPアドレスを入れます。ユーザー名とパスワードは環境により正しい情報を入力してください。

再起動が必要です
Windows資格情報を保存しただけではまだ既存のショートカットは開きません。PCを再起動(スタート⇒電源⇒再起動を選ぶ)したあとに開けるか確認しましょう。おそらく既存のショートカットやネットワーク上のホストPCのアイコンが開くようになっているはずです。
Windows Proバージョンの場合は、グループポリシーエディターで今回のWindowsの仕様変更を元のレベルにすることもできるようですが、IPアドレスで開くならわざわざセキュリティレベルを下げる必要はないでしょう。