ちょっと古めのVista搭載PCの内蔵無線LANが、特定の無線ルーターでWPA/WPA2のパスワードを入れて接続しても、インターネットが利用できないトラブルです。無線LANのドライバーを該当バージョン以上にアップデートすると改善するトラブルです。以前記事にしたのは富士通PCでしたが、今回は東芝Dynabook CX/45FのVistaノートを、ソネットNURO光の無線内蔵ホームゲートウェイHG8045に接続しようとした時の内容です。メーカーHPからドライバー更新モジュールをダウンロードしてもダメという罠があるので要注意です。
トラブル概要
- WPA/WPA2の暗号化キー(パスワード)を入れて、無線LANに接続できるがインターネットが利用できない。
- ルーターからIPアドレスは割り振られているが、pingが通らない。
- Vistaのネットワークアイコンが「ローカルとインターネット接続」にならずに「ローカル接続」にしかならない。
これがドライバーが原因だとわかるまでに、セキュリティ対策ソフトを削除したり入れなおしたり、あれこれやっているとVistaですから、ひとつひとつ切り分けていくだけで、ものすごく時間がかかって根気が必要です。
◎別メーカーのAR5007EGドライバー
メーカー違いですが、富士通のAtheros無線LANドライバーのアップデートプログラムです。今回のCX/45Fに内蔵されているAR5007EGのドライバーも更新できました。ドライババージョンは7.7.0.415になります。ドライバー更新後、PCを再起動させる必要ありです。再起動後から、正常にインターネットが利用できるようになりました。
メーカー対象機種用のアップデートプログラムなので、対象機種以外利用しないでくださいと注意書きがありますので、厳密に言えばダメな使用方法です。それでも利用するしかない理由があるのです。
富士通FMVサポート | Atheros 無線 LAN ドライバ
http://www.fmworld.net/cgi-bin/driversearch/drvdownload.cgi?DRIVER_NUM=E1010558
?東芝ドライバーアップデーター
東芝Dynabookのサポートページで、更新モジュールがダウンロードできますが、今回のトラブルは解決されませんでした。ドライババージョンは7.7.0.343です。
東芝Dynabookサポート|Atheros社製 無線LANドライバーのアップデート
http://dynabook.com/assistpc/download/modify/dynabook/ax/ax5xh/wlan/index_j.htm
☓Atheros社から直接ダウンロード
前にも書きましたが、Atheros社はQualcomm社に吸収されています。Qualcommホームページに行っても、コンシューマー向けドライバーダウンロードサービスはありません。OEM先のメーカーからサポートを受けてくださいという感じの事が英語サイトに出ています。
Qualcomm|Drivers
△WEPに変更する
無線ルーター側の暗号化方式を、WPA/WPA2からWEPに変更するという方法もあります。今回の無線でインターネットがつながらないトラブルは、WEPでは発生しないのです。しかし、WEPだと無線セキュリティーレベルは格段に落ちてしまいます。
最後に
以上の理由で、東芝Vistaノートで無線接続してもローカル接続にしかならずにブラウジングが出来ない場合は、上記の富士通提供のAtherosドライバーの更新プログラムを入れると改善します。発売から8年経った機種ですから、メーカーサポートもとっくに切れた機種なので、こういった対応しかありません。