PanasonicのレッツノートCF-XZ6(型番:CF-XZ6PDCQR)の内蔵SSD 256GBの空き容量が無くなったので、1TBに換装する作業依頼をいただきました。
タブレットにもなる2in1タイプになるので、SSDはタブレット(液晶)側に装着されています。分解難易度はわりと高めです。封印シールも剥がさないといけないので、メーカー保証期間との兼ね合いも考える必要があります。
分解手順
まずは、キーボードと液晶部分を切り離してタブレット状態にします。
一般ノートPCのようにキーボード(筐体)側の裏を開けてもキーボードとタッチパッドと端子類のコネクターしかなくて肩透かしをくらいます。(実話)
液晶部分の8本のネジを外します。4本は見えていますが、残りの4本が隠れているパネルを外すのに手間取りました。
反対側のパネル内に4本のネジが隠れています。このパネルを外すのが難関です。
スマートフォン用の開腹ヘラが必要でしょう。プラスチック製のヘラがおすすめです。金属性のヘラを使うとマグネシウム合金のボディーを傷つける可能性が高いです。
アマゾンでiPhone用で探すと入手しやすいです。
排気口の横からヘラを入れていきました。内側のツメの一つ目を外すまでがたいへんですが、ツメを折らないように慎重に外していきます。
カバーが外れたら、4本のネジを外します。1本だけ封印シールで覆われているので、外すためには封印シールをはがす必要があります。
ネジを最初の4本と合わせて8本外したら、カバー全体を裏ツメを外しながら外していきます。
SSD換装
もうすでにSSDが見えている状態です。最初にバッテリーのコネクターを外してから、透明な保護シートをはがしてM.2タイプのSSDを取り外します。
交換できるのは、M.2のType2280でSATA3.0のSSDから選ぶことになります。今回用意したのは、CrucialのMX500シリーズに1TBのこちらです。
Crucial SSD M.2 1000GB MX500シリーズ SATA3.0 Type 2280SS CT1000MX500SSD4/JP
内蔵されていたのは、Samsung MZ-NLN256Cでした。
クローン作成
今回は、空き容量が無くなった以外のトラブルが無いため、新SSDは旧SSDから丸ごとEaseUS Todo Backupの起動ディスクを使って、クローンディスクにしました。
M.2タイプでもSATAタイプだと、外付けに変換してUSB接続ができるのでこちらのケースを使ってクローン作成ができました。容量1TBでもちゃんと使えるのも確認済みです。
これがなくても、外付けHDDにパーティションコピーを作ってから戻したり、Windows標準機能のシステムイメージの作成を使う方法がありますが、作業時間を一番短縮するためには外付けUSB化するのが早いです。
作業完了
以上でCF-XZ6のSSDを1TBにすることが出来ました。空き容量がほぼ無しの状態から、一気に700GBに増えてよかったです。
そういえば、このレッツノートはセキュリティチップ(TPM)搭載でCドライブがBitLockerが有効なディスクになっていましたが、特に問題なくクローンできました。暗号鍵がPCに内蔵しているから換装の場合は大丈夫なのでしょうか。