マイクロソフトのサポートが終了したVistaで、Microsoft Security Essentials(以下略してMSEと表記)の「ウイルスおよびスパイウェアの定義」の更新ができるようにする方法です。最新ではないバージョン4.4.304.0 (KB2902907)を利用します。
サポート終了後の状態
MSEをVistaの最終バージョンまで更新している場合、タスクバー右下でMSEが赤いアイコンになっています。画面を開くと「このオペレーティングシステムのサポートは終了したため、Microsoft Security EssentialsはPCを保護していません。」と出ています。
マイクロソフトは、サポート終了後一年くらいは定義ファイルだけは提供すると言っていたはずですが、どういうことでしょうか。
バージョン4.9.218.0以降を削除
このセキュリティ保護を停止してしまうのは、バージョン4.9.218.0 (KB3140479)以降に更新している場合のようです。
まずは、「コントロールパネル」の「プログラムと機能」を開き、現在インストールされているMicrosoft Security Essentialsをアンインストールします。
Microsoft Updateからインストール
MSEのバージョン4.4.304.0 (KB2902907)は、VistaのWindows UpdateからMicrosoft Updateを有効にしていると配信されるのでインストールできます。
Microsoft Officeを利用していて、Officeの更新も入ってきているならMicrosoft Updateが有効になっています。Officeが入っていないPCや、Officeを利用していてもMicrosoft Updateが有効になっていない場合もあるので、その場合は有効にします。
Windows Updateの画面を開き、「その他のマイクロソフト製品の更新プログラムを入手します」の横、「詳細情報の表示」をクリックして、Microsoft Updateを有効にしたら、更新プログラムの確認が始まって、オプション項目の中にMSEのバージョン4.4.304.0 (KB2902907)が出てくるのでインストールできます。
この次のMSEのインストールウィザード画面が、Windows Updateのウィンドウの裏に隠れているので注意です。タスクバーを見ると、MSEのウィンドウが開いているのがわかります。バージョン4.9.218.0 (KB3140479)は非表示にしておく
バージョン4.4.304.0 のインストールが完了すると、今度はWindows Updateの重要な更新プログラムとしてバージョン4.9.218.0 (KB3140479)が配信されてきます。
うかうかしてインストールが始まってしまう前に、バージョン4.9.218.0 (KB3140479)を右クリックして「更新プログラムの非表示」を選んでおきます。もしくは、Officeを利用していないならWindows Updateの「設定の変更」画面で、Microsoft Updateの チェックを外しておきます。
あと一年くらいは定義の更新可能
おそらく、あと一年くらいはこれでウイルス・スパイウェア定義の更新ができると思います。サポート終了しているVistaですので、あくまでも気休めの対策です。インターネットを利用するなら最新OSを利用するのがお勧めです。
更新サーバーを変更する方法
では、一年後に定義の更新ができなくなった場合どうするかです。まだ先のことなので予想でしかないですが、XPの例に習い更新サーバーをMicrosoft Update ServerからMMPC (Microsoft Malware Protection Center)に変更する方法です。
参考サイト:http://trekkerworld.blog.fc2.com/blog-entry-211.html
上記、TrekkerWorldさんの「MSE 4.4.304.0 を Windows XP (POSReady 2009) で快適に使う」方法のVistaでの手順です。レジストリキーの変更手順で、Vistaのほうがひと手間多いです。
- レジストリエディタ(regedit.exe)を開く
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Antimalware\Signature Updates まで辿る
- Signature Updatesを右クリック→「アクセス許可」を選択
- 「詳細設定」→「所有者」タブを開く
- 現在の所有者を「SYSTEM」から下の一覧の「Administrators」に変更して「OK」
- 「セキュリティ」タブの「Administrators」のアクセス許可を「SYSTEM」と同じように、「フル コントロール」の「許可」にチェックを入れて「OK」
- Signature Updatesの中(右画面)の「FallbackOrder」の値を「MicrosoftUpdateServer|MMPC」から「MMPC」に書き換える
- アクセス許可、所有者を元の設定に戻す
- MSEの定義の更新ができるか確認する
あとは、MSEのデフォルト設定のままであれば、毎週スケジュールされたクイックスキャンが始まり、一緒に定義の更新チェックが入るので常に最新状態になるはずです。
Vista sp2で、
ZoneAlarm(ゾーンアラーム)は無料で利用できるアンチウイルス&ファイアウォールソフト使ってる。
対応OS: Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
http://freesoft-100.com/review/zonealarm.html
こんにちは
お忙しい中、Vistaにおいての検証および新記事のアップまで
してくださり、有難うございます。おまけに引用先の記載も。
MSE、Vistaとは直接関係のないことですが、Office 2007 Personal
をインストールした XP マシンで、Microsoft Update がいつまで
待っても完了しない事象に悩まされています。貴サイト、ブログの
Vista Office 2007 記事に倣うもだめでした。どうやら、旧OS、旧IE
からのアクセスの際に不具合が出る仕様にマイクロソフトのサイト、
サーバがなっているようです。(推測)
消極的な手法ながら、Windows 10 マシンに Office 2007 を
インストールし、更新候補を調べようかとも思っています。
Trekkerさん、VistaでもどうしてもMicrosoft Updateが進まない現象が出るPCがあるようです。
そうなるとおっしゃる通り、直近の数か月分を片っ端からインストールするしかないかもしれません。
Trekkerさんへ 言いたい
旧OS、旧IE、からのアクセスの際に不具合が出る仕様になってるのは、
windows10に買い替えさせる有名な手口だよ。
Vista sp2を使用してた私の場合、2016年5月から up date が、
待っても完了しない事象になった。
ららさん、有難うございます。
変に創意工夫でアップデートの不具合を解消する方法を
追求するより、ギブアップした方がよりベターな選択肢
かもしれませんねぇ。(時は金なり)
Windows 98 向けの Windows Update がだいぶ前に
停止したように、XP や Vista 向けがすぐに停止しても
文句は言えないんですけどね。
6月13日付で Customパッチがぞろぞろ配布される事態は、
よいことなのか、悪いことなのかわからなくなってしまい
ました。自爆
おかげさまで、Microsoft Security Essentials
バージョン4.4.304.0 のインストールを終えました。
ありがとうございました。
島智さん、記事が役に立ち上手くいったようでよかったです。
レジストリをいじらなくても以下のサイトから定義ファイルのみ
落とせますよ。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/971606/how-to-manually-download-the-latest-definition-updates-for-microsoft-s
ここからexeファイルを落として実行するだけです。
xp,vista,win7
あります。
優&魅衣さん、情報ありがとうございます。
Vistaで試してみて、記事に反映させたいと思います。
一年も前の記事にコメントですみません。
4.4.304.0でなければダメなのでしょうか?
4.9.218.0 (KB3140479) ではアップデート(コメントにある手動アップデート含む)もダメなのでしょうか?
一年以上たつので、MSももう定義配信は停止してしまったかな?
Vistaも使う人さん、しばらく試してないので本日Vistaで確認してみました。
4.4.304.0バージョンでは2018/09/06の定義ファイルがWindows Updateで入ってきました。
まだ配信されているようです。
その後、ソフトバージョンを4.10.209.0にアップデートしたら、サポート終了のメッセージが出てリアルタイム保護が無効になりました。
やはり4.4.304.0でないとダメなようです。