Windows10 Creators Updateで新規インストール時に8のDPKを読みにいかなくなった現象

2017/04/08[公開] 2017/04/22[最終更新]

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(2017/04/22追記) 確認したのはwindows8.1ではなく、windows8プリインストールPCのDPKでした(機種型番:富士通 FMVA77KRKS)。その後、windows10、windows8.1、windows7プリインストールPCでは内蔵DPKを読みに行くのを確認しています。一部記事内容を修正しましたが、もう少し整理する必要がある未確認情報の内容として読んでください。

 前回記事で作成しました、Windows10 Creators Updateのインストールメディアを使って、メーカー製PCでクリーンインストールをしてみました。いままで自動で読みに行っていた、UEFI-BIOSに内蔵されているwindows8のデジタルプロダクトキー(DPK)を、読みに行かなくなっていることに気付きました。

 読みに行かなくても、windows10の再インストールならインターネット経由で認証されます。無償アップグレードキャンペーンもとっくに終了している状況を考えれば、読みに行かないのが自然かもしれません。

 それでも内蔵されているDPKを調べるには、Creators UpdateからデフォルトのシェルプログラムであるPowerShell、もしくはコマンドプロンプトでDPKを調べることができます。

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DPK(デジタル プロダクト キー)とは

 windows8以降の大手メーカー製PCでは、工場出荷時にUEFI-BIOSにwindowsのデジタルプロダクトキーを埋め込んで出荷するようになっています。

 windows7までは、PC筐体の裏などにwindowsプロダクトキーがシールで貼られていたので、目視でプロダクトキーを知ることができました。それがwindows8以降は、外見から自分のPCのプロダクトキーを調べることができなくなりました。

 Aniversary Updateまでは、クリーンインストール時に自動でDPKを読みに行っていたので、プロダクトキーを手入力する画面がスキップされ、インストールやアップブレードが完了していたのです。

DPKを読みに行かなくなった

 DPKが内蔵されているPCでは、いままでスキップされていた下記画面が出るようになりました。Biosタイプのwindows7パソコンでは、見慣れた画面です。

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BIOSタイプのPCでは、おなじみの画面

とりあえず空欄で進める

 この画面では、プロダクトキーは空欄のまま、「プロダクト キーがありません」を選択して進みます。次の画面で、このPCで有効なHomeかProのエディションを間違えないように選択してインストールを進めます。

 一度windows10にアップグレードしていたり、windows10を稼働させていたPCは、マイクロソフトのサーバーにwindows10のデジタルライセンスが登録されているので、インストールを完了させて、インターネットに接続すると自動でインターネット経由でライセンス認証が完了します。

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プロダクトキーは空欄のまま、「プロダクトキーがありません」を選ぶ
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エディション選択を間違えると、このあとライセンス認証が通りません。

道理が通る変更

 windows10の無償アップグレード「キャンペーン」はすでに終了しているので、マザーボードのUEFI-BIOSに内蔵されているwindows8のDPKを読みに行く必要がないということでしょうか。

 いままで購入時Homeエディション搭載PCで、Windows10 Proエディションをクリーンインストールしようとしたつもりが強制Homeエディションになってしまう問題が解決されるという利点もあります。

コマンドでDPKを調べる

 よくある内蔵DPKも調べられるツールをダウンロードしても良いですが、私の職業柄、お客様のPCでそういう類のツールを使うのは控えたいわけです。最近知りましたが、コマンドプロンプトもしくは、Creator Updateから標準のシェルアプリになったPowerShellでも内蔵DPKを調べることができるコマンドがありました。

コマンドプロンプト(cmd.exe)で調べるコマンド

wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey 

PowerShell(powershell.exe)で調べるコマンド

(Get-WmiObject -query ‘select * from SoftwareLicensingService’).OA3xOriginalProductKey

 

参考サイト:http://www.thewindowsclub.com/find-windows-product-key

8のプロダクトキーがはじかれる

 サンプルがこの1台だけなので、調べたwindows8のデジタルプロダクトキーでは上記のプロダクトキー欄に手入力しても、有効なプロダクトキーとして通せなくなってしまったようです。そうなると、windows7や8のプロダクトキーも通らないと推測できます。(追記:windows8以外のプロダクトキーは通るのを確認済み)

 ここまでの状況から考えますと、Creators Updateで内蔵DPKを読みに行かなくなったのではなく、読みに行っているが8のプロダクトキーは通らないので、手入力でライセンス認証をうながす画面が出るようになったということでしょう。

 まだ一度もwindows10にアップグレードしていないPCは、いよいよ本当にアップグレードできなくなったのかどうかは、数日後のCreators Updateが配信され始める、4/12日以降にテストする予定です。(追記:windows7でテストしました。)

“Windows10 Creators Updateで新規インストール時に8のDPKを読みにいかなくなった現象” への3件の返信

  1. 始めまして。お世話になります。
    Windows10のクリーンインストールの検索でこちらのHPに辿り着きました。
    Windows8プリインストールのメーカー製ノートPC(COAシールなし)のHDDがクラッシュ。
    リカバリーディスクを作成していなかったので、SSDを換装して新たにWindows10を新規インストールしようと思います。
    DPKのためプロダクトキーがわからないのですが、Windows10をインストール後のMicrosoftの認証はどうなるのでしょうか?
    お手数をお掛けしますがご教授して下されば幸いです。

    1. そのPCで過去にwindows10を使ったことがあるなら、「プロダクトキーがありません」を選んでクリーンインストールしネットにつないでいれば認証されます。
      初めてwindows10をインストールする場合は、windows8.1をクリーンインストール⇒Windows10にアップグレードで認証されます。
      https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows8ISO

  2. ikt様
    ご教授して下さりありがとうございました。
    先ずは必要なドライバを集めて折をみてWindows8.1をクリーンインストールしようと思います。
    先ずはお礼まで。

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