今月は、windows10へのアップグレードが思いがけず始まってしまった方が多数いらっしゃるようです。PCを使用していたら突然再起動がかかってアップグレードが始まったり、スリープにしていて画面をみたら青い画面で「windows10にようこそ」となっていたりです。
その青い画面の次の画面、「これは法的文書です」で「拒否」するか「承諾」するか選ぶところで「拒否」を選んで、元のOSに戻すと、windows10のデジタルライセンス登録がされていないのを確認しました。毒を食らわば皿まで、ここまできたら「承諾」を選んでWindows10のデジタル登録ライセンスだけでもゲットしてから、元のOSに戻した方がお得ですという内容です。
あわてて拒否しないのを推奨


拒否するとライセンス登録されず
ここで拒否して、元のwindowsに戻してしまうと、windows10のデジタルライセンス登録はされません。windows10アップグレード版ライセンス認証は、簡単に例えると、マイクロソフトのクラウド上のデジタルライセンス台帳に記載されているPCかどうかで判断されます。
その台帳に記載される前に、拒否して元に戻してしまう行為ということです。デジタルライセンス登録されたPCかどうかの確認方法は、過去記事をご覧ください。
不具合だけ持って帰ることになる
この法的文書の画面で「拒否」を選んで元に戻しても、「承諾」を選んで完全にwindows10にしてから元のOSに戻したときと同じように、不具合が発生する可能性があります。
現時点でこの「拒否」して戻すを実施して発生が確認できた不具合はこの2つです。
- OSのPPPoE機能を使ってインターネット接続を利用していた場合、そのPPPoEのプロバイダー情報の設定が消えている。
- タスクスケジューラーを開くと、「タスクイメージは破損しているか、または変更されています。(HRESULTからの例外:Ox80041321)」とでて開かない。
ここに来るまでゴリゴリとアップグレード作業を進めたわけですから、その他の不具合も発生しても不思議ではありません。いろいろな不具合はコチラの記事をご覧ください。
毒を食らわば皿まで
ということで、もしwindows10にアップグレードが始まってしまって、「Windows10にようこそ」まで来てしまった場合、「拒否」は選ばす、「承諾」を選んでwindows10のデスクトップが現われるまでは進めたほうがお得です。その後、ブラウザーを開いてインターネットがつながっているのを確認してから、元のOSに戻したほうがいいでしょう。(念のため、 スタート→設定→更新とセキュリティ→ライセンス認証を確認したほうが良いです。)
2020年1月に差が出るかもしれません
2016年の現在、windows10を使うよりも、元のOSに戻したほうが良いという方が多いのは当然です。それでもwindows7は2020年1月には延長サポートが終了してしまいます。その頃になって、そういえば2016年の無料だったころ、一回windows10にしたPCは、windows10にできますとなるはずです。そのときに、ライセンス認証が通るか通らないか、差が出るかもしれません。
日本マイクロソフト公式の逆張りです
Support Team Japan Consumerの「Windows 10 アップグレードが開始された後のキャンセル方法」では、拒否する方法が動画でアップされています。事前のwindows10アップグレードの口上通り、31日まで元のwindowsに戻せますの説明じゃダメなんでしょうか。実際に使ってみたらwindows10で問題ない人たちまで、windows10に触れることなく戻してしまうのを勧めるのはいかがなものでしょうか。