Windows10、無償アカウントのままで+1年延命!バックアップ設定で試してみた

2025/07/06[公開] 2025/07/07[最終更新]

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2025年10月14日に予定されているWindows 10のサポート終了を前に、当方のPC出張サポート中の話題でもよくお客様から相談されます。「Windows 11に移行するべきか?」「今のPCはまだ使えるのに…」「コストをかけずに乗り切る方法はある?」

最近新たにマイクロソフトから公表されたのが、Microsoftが提供する拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)の個人向けPCでの30ドル有償以外のオプションです。2026年10月13日まで、重要なセキュリティ更新のみを受け取ることができるこの制度は、無償オプションも用意されており、特定の条件を満たせば追加費用なしで登録することが可能です。詳しくはマイクロソフト公式情報を参照してください。

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新たな追加オプションは2つ

個人向けPC(Windowsサーバーのクライアント利用ではない)での追加されたオプションは2つです。

1.PC設定を同期する(Windowsバックアップ)

2.1,000 Microsoft Rewards ポイントを獲得

本記事では、無償手段のひとつである「PC設定(Windowsバックアップ)を使用した登録方法」にフォーカスし、マイクロソフトアカウントを無料アカウントのまま(容量5GB以内)で延長サポートを受けられるか試してみました。

ドキュメントやデスクトップに5GB以上データがあっても、なんとか有償サービスに申し込まず、なんとか条件をクリアしたいのが目的です。もちろん有償サービスを申し込んだうえで全てのデータをバックアップしたほうが良いのは大前提です。

事前準備(OneDriveに未サインイン)

用意したPCはWindows10 Homeエディションで、バージョン22H2のWindows更新プログラムをすべて適用した状態にしました。マイクロソフトアカウントは利用せず、ローカルアカウントでOneDriveにもサインインしていない状態からスタートします。

以前記事にしました、ドキュメント、デスクトップ、ピクチャにOneDriveバックアップが始まらないようシンボリックリンクを置いておきます。ミュージック、ビデオには5GB以内のデータを置いておくようにしておきます。(空にしておくのがよい)

スタートメニューを右クリック⇒ターミナル(管理者)または、Windows PowerShell(管理者)を開き、下記の一行を入力してEnterキーを押すだけです。ターミナルまたはWindows PowerShellは必ず(管理者)の方で行わないとエラーが出ます。下記の [ユーザー名] の部分は各PCにより名前が違いますので、書き換えて実行してください。

■ドキュメントのOneDrive移動を防ぐシンボリックリンク

New-Item -ItemType SymbolicLink -Path C:\Users\[ユーザー名]\Documents\No-OneDrive -Target C:\Windows\Temp

■デスクトップのOneDrive移動を防ぐシンボリックリンク

New-Item -ItemType SymbolicLink -Path C:\Users\[ユーザー名]\Desktop\No-OneDrive -Target C:\Windows\Temp

■ピクチャのOneDrive移動を防ぐシンボリックリンク

New-Item -ItemType SymbolicLink -Path C:\Users\[ユーザー名]\Pictures\No-OneDrive -Target C:\Windows\Temp

Windowsバックアップアプリで利用開始

スタートメニューのなかに「Windowsバックアップ」というアプリが入っているので、開きます。

Windowsバックアップアプリを開く
Windowsバックアップアプリを開く

「バックアップ」ボタンを押します。

「バックアップ」ボタンを押します。
「バックアップ」ボタンを押します

しばらく待つと、フォルダーのバックアップがエラーで「バックアップされません」になっているので「OneDriveを開く」ボタンをクリックします。

OneDriveを開くボタンを押す

ドキュメント、写真、デスクトップの3項目は強制的に同期できないシンボリックリンクを置いているので、ミュージックかビデオのデータが少ない項目のバックアップをスイッチONにして「変更の保存」を押します

ミュージックかビデオをONにする
ミュージックかビデオをONにする

これでしばらく待つと、バックアップされた状態になります。何度「バックアップ」ボタンを押してもバックアップできています。

これで準備できた
これで準備できた

設定アプリ上でも確認

スタートメニュー ⇒ アカウント ⇒ Windowsバックアップ を開きます。

WindowsバックアップがすべてONになっていることが確認できます。

Windowsバックアップが有効
Windowsバックアップが有効

Windows Updateの画面を確認

 マイクロソフトの説明では、準備ができたPCにはWindows Updateの画面にESUに登録する案内が出てくるということですが、現状では出てきていません。

 これは、このあと出てくるのか、出てこないのか、もう少し様子を見ないとはっきりしたことはわからないとしか言いようがありません。

ESUに登録するメッセージはまだ出てない
ESUに登録するメッセージはまだ出てない

以上で、無償マイクロソフトアカウントのまま「PC設定(Windowsバックアップ)を使用した登録方法」をクリアしたつもりの設定がきました。このままもう少し様子を見て続報があれば追記する予定です。

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