Thunderbirdの古いバージョンにしたらプロファイルが開かないのを回避する方法

2020/04/17[公開]

古いバージョンで

 Mozilla Thunderbirdのベータ版(バージョン76.0b1)から通常安定版(バージョン68.7.0)に戻すと、下記メッセージが出てきて既存のプロファイルを開くことができずメール環境を引き継ぐことができなくて困ったのを回避した方法のご紹介です。

Thunderbirdの古いバージョンを使用しています。

Thunderbirdの新しいバージョンには、この古いバージョンのプロファイルと互換性の無い変更が含まれている可能性があります。このプロファイルを新しいバージョンでのみ使用するか、このThunderbirdのバージョン用に新しいプロファイルを作成してください。新しいプロファイルを作成する場合、アカウントやカレンダー、アドオンを再セットアップする必要があります。

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バージョン68以降で発生

 メッセージの詳細情報ページを見ると理由が書いてあります。バージョン68以降から、より古いバージョンのThunderbirdで既存のプロファイルを開けないようにしたとのことです。

 ベータ版と通常版など複数のバージョンをインストールして利用できるThunderbirdで、より安定して複数バージョンを運用できるようにするためのようです。

回避方法

 バージョン68より前のバージョンならこの制約がなかったので、さらに古いバージョンをインストールして既存のプロファイルで立ち上がるのを確認したのち、自動アップデートでバージョン68の現行版までアップデートすればバージョンダウンでも環境やメールデータそのまま引き継ぎできました。

 古いバージョンのThunderbirdはコチラのページからダウンロードできます。

注意点

 古いバージョンのダウンロードページには、ベータ版と通常版が混在してリストされています。ベータ版から通常版に戻したい場合は、ダウンロードする古いバージョンも「**.0b1」とbの付かない数字だけのバージョンをダウンロードします。そうしないとインストール後に自動アップデートでまた現行最新バージョンまで上がってしまいます。

■ バージョン **.0b1 ⇒自動アップデートで76.0b1になる

■ バージョンが 数字だけ ⇒自動アップデートで68.7.0になる

 つまりは、バージョン68のひとつ前の通常版は60.9.1となり、32bit版の日本語インストーラーはコチラのリンクになります。

http://ftp.mozilla.org/pub/thunderbird/releases/60.9.1/win32/ja/

  1. ベータ版バージョン76.0b1をアンインストール
  2. 通常版バージョン60.9.1をインストール
  3. ベータ版で使用していたプロファイルで立ち上がるのを確認
  4. 自動アップデートでバージョン68.7.0にアップデートが始まる
  5. プロファイルを引き継いで立ち上がるのを確認

 この手順で目的のプロファイルを引き継いでバージョンダウンができました。

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“Thunderbirdの古いバージョンにしたらプロファイルが開かないのを回避する方法” への3件の返信

  1. 管理人様
    今頃でお恥ずかしいのですが、windows7のパソコンからwindows10のパソコンにデータ移行をしています。
    thunderbird は profileをコピーすればいい という情報をネットで見つけて実行してみましたが、こちらと同様の状態になりました。
    windows7でのthunderbirdのバージョンは78.11.0(32bit)
    ただし、最初にインストールしたのは8年くらい前になります。
    windows10では今は確認できていませんが、2019年11月28日にインストールしたバージョンになります。
    本日7のパソコンからxxxxxxx.defaultのフォルダをコピーして10のパソコンにコピーしました。その際yyyyyyy.defalult-releaseというフォルダ名に変更しました。(thunderbirdがアクセスしているのが-releaseの拡張子がついている方だったため)
    立ち上げると上記のとおりとなり 全く何もできなくなりました。
    私が次にすべきことは何になるのでしょうか?
    バージョンダウンすればいいことはわかるのですが、そのバージョンがたくさんありすぎてわかりません。
    ご教示いただくこと できますでしょうか?

    1. Windows7のthunderbirdのバージョンは78.11.0(32bit)は現行最新バージョンです。
      Thunderbirdは自動アップデートで常に最新バージョンになっているはずです。
      おそらくWindows10のThunderbirdはBeta版が入っているのではないでしょうか。
      Windows10に入っているThunderbirdを一旦アンインストールして、通常のThunderbirdをインストールするとバージョン78.11.0になり移行したプロファイルで開くと思います。

  2. 管理人様

    ご連絡が遅くなりまして 大変申し訳ありません。
    ご教示いただいた アンインストール → 再インストール 行いましたところ、無事 thunderbird 立ち上がりました。
    貴重なお時間を頂戴いたしまして 感謝の言葉もございません。
    ありがとうございました。

    私の場合は 7のパソコンでの profile は xxxxxxx.default のままでしたが、10のパソコンでは yyyyyyy.default-release にしないとならないんですね。
    いろいろな”移行について”の情報では 非常に簡単である と皆さん書かれていましたが、一筋縄ではいかないものですね。
    thunderbird のベータ版も何故それがインストールされていたのか自分でもわかりません。Mozilla のページからダウンロードしたように思うのですが。

    繰り返しになりますが お世話になりまして 本当にありがとうございました。

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