共有フォルダーに保存しているOffice文書やExcelファイル、PDFが、ファイルを開いて表示されるまで数分かかるようになったトラブルです。待ちさえすればそのうち開くので、致命的なトラブルではないですが、開きなおすたびに待たされるのでストレスは大きく、仕事が捗りません。訪問作業時のついでの相談で見させていただきました。
原因はウイルスバスター クラウドを利用していると発生する場合があるらしく、トレンドマイクロから修正パッチが出ていました。
トラブル概要
共有フォルダーのファイルを開くと、ファイルの外枠だけは表示されるが中のデータ部分が表示されるまで数十秒から数分待たないと開かない現象です。WordやExcel、PowerPointのOfficeファイル、PDFファイルなどが時間がかかります。特にExcelファイルが異常に時間がかかるようです。
以下の条件に当てはまれば、ウイルスバスターの修正プログラムで直る可能性があります。
- いままで正常に開いていたのが、数ヶ月前から発生。
- windowsのファイル共有機能で、PCの中にあるフォルダーを共有フォルダーとしている場合に発生。
- NASにある共有フォルダーでは発生しない。
- クライアント側のPCで発生。共有元のホストPC(サーバー)では発生しない。
- 共有元のホストPC(サーバー)で、ウイルスバスター クラウド(現行のバージョン11)を利用している。
修正モジュールあり
今回は、ウイルスバスター クラウドの修正モジュールで改善しました。トレンドマイクロのページはコチラです。
注意点
この修正パッチは、共有フォルダーを所有しているホストPC(サーバー)側で実行する必要があります。ファイルを開くのが遅い現象が発生してるクライアントPC(ゲスト)側でインストールしても効果が無いので注意です。勘違いしやすいです。
改善しました
修正モジュールをインストールすると再起動を要求され、再起動後はファイルを開いてすぐにデータ表示がされるようになり、正常に戻りました。
状況からファイアウォールかセキュリティ対策ソフトが怪しいと推測できますが、ウイルスバスタークラウドは、ファイアウォール機能をデフォルトではWindows標準ファイアウォール機能が担っているので、この修正モジュールが何を修正したのかは、よくわからないですね。