東芝Dynabook AB55/RR(型番:PAB55RR-HHA)のハイブリッドHDDをSSDに換装してきました。2015年夏モデルで、メーカー保証が切れてすぐにHDDの調子が悪くなってのSSDに変更希望のご依頼です。工場出荷時はwindows8.1搭載でしたが、windows10にアップグレード済みでした。
製品詳細は東芝ダイレクトの販売終了製品サポートページを参照してください。
HDDを取り出す
この機種は、据え置きノートサイズですが薄型筐体タイプなので、内蔵されているHDDにアクセスするのは少し面倒なモデルです。裏のネジを全部外して、裏のカバー全体を取り外します。内側で引っかかっているツメを壊さないように慎重に外していくのが難所です。
バッテリーを外す
まずはバッテリーを外します。裏のバッテリー側の2箇所のネジを外すと、バッテリーを抜くことができます。
裏のカバーを外す
残りの裏側に見えているネジを全部外します。メモリーカバーを外したところにもネジが一箇所あるのが見落としそうです。ネジを外したら、角のところから少しずつ内側のツメを外しながら慎重に裏のカバー全体を外していきます。
ゴムのHDDスペーサー
HDDはゴム製のスペーサーで押し込められているだけなので、上の写真のHDD右側のゴムのつまみを持ち上げて斜めに引き上げると、スペーサーごと取り外せます。
内蔵されていたのは、東芝製ハイブリッドドライブMQ02ABD100Hの1TBディスクでした。
用意したSSD
今回用意したSSDは、Crucial CT275MX300SSD1です。容量は275GBですが、いままでの空き容量から考えて、1TB HDDからの換装でも十分大丈夫と考えられます。2016年夏発売の最新TLCタイプのSSDです。
Crucial [ 2016年モデル ] 内蔵SSD 2.5インチ MX300 275GB ( 3D TLC NAND / SATA 6Gbps / 3年保証)正規代理店 CT275MX300SSD1
¥16,980ベンチマークテスト
SSDにスペーサーをはめて、外した逆順で元に戻してwindows10をクリーンインストールした状態で、CrystalDiskMark v5.2.0のベンチマークの結果です。十分な速度です。
Windows10クリーンインストール
Windows8.1からWindows10にアップグレード済みです。購入時Office以外のバンドルソフトは何もご利用なしだったため、いきなりWindows10クリーンインストールで行くことになりました。その後Office、プリンター設定までで基本料金の90分で作業完了でした。
略啓 内容が少しズレますが、東芝PCのリカバリーに1つ落とし穴がありますので書き込みます。
BIOS+MBRの東芝PCでは0を押しながら起動すると(=0ブート)、セクター0のMBRがスキップされ、セクター29の東芝独自ブートローダーが起動して、ハードディスクリカバリーが始まります。
リカバリーディスクはこの東芝独自ブートローダーとハードディスクリカバリー領域のデータから作成され、このディスクを使ってリカバリーしても0ブートは可能です。
しかし、何らかの原因で東芝独自ブートローダーが消失し、ハードディスクリカバリー領域のデータのみからリカバリーディスクが作成されると、このディスクを使ってリカバリーしても0ブートは出来なくなります。
東芝独自ブートローダーが消失してしまうのは、
・MBR編集ソフト等がMBR・パーティションテーブル以外にデータを書き込んだ。
・バックアップソフトがMBR・パーティションテーブルのみをバックアップしたため、リストアしても当然、東芝独自ブートローダーがない。
等が考えられます。
UEFI+GPTの東芝PCでも0ブートリカバリーがありますので、上記のようなことが起こるかもしれません。東芝PCでは購入後早々に面倒でもリカバリーディスクを作成しておくことが必要です。また、バックアップソフトにはMBR・東芝独自ブートローダー・パーティションテーブル、つまり、ハードディスク第1トラックをバックアップするものが必要です。paragon backup and recoveryだと可能です。不一
KuroiRukaさん、いつも情報ありがとうございます。
リカバリーディスク作成に2時間、作っても一度も使わないしと思いますが、
本当に必要になった場合を考えると、作らざるをえないですね。
東芝はリカバリーディスク販売が無いですから、八方塞がりになったら東芝PC工房に持ち込むしかないようですね。