17インチ液晶のDELLノート Inspiron 17 5767 のキーボード交換の作業依頼をいただきましたが、キーボードだけの交換はできない機種でした。「キーボード+パームレスト」のフロントパネルごと交換が必要でした。
そうなるとDELLの修理サポートでないとパーツが無いので、サポート失敗例です。(結果的にDELL引き取り修理となりました。)
キーボードが反応しなくなるトラブル
キーボードがまったく受け付けなくなり、入力ができなくなったトラブルでご相談です。
BIOS画面でも矢印キーが反応しないので、キーボードのハード故障との診断となります。Inspiron 17 5767対応の交換用キーボードがネットで入手可能なので、キーボード交換をしてみることになりました。
マザーボードまで外す作業をしたら
DELLのサービスマニュアルを見ますと、キーボードにアクセスするためにはマザーボードから全部外していかないといけない機種のようです。結構たいへんな作業になります。
こちらのサービスマニュアルを見ると、キーボードの項目はかなり最後のほうです。肝心のキーボードの交換手順は載っておらず、キーボードとパームレストの項目しかありません。(この時点で気付くべきだった…)
フロント側には継ぎ目がないため、裏からキーボードを交換するイメージでした。
裏のパネルを外して、順番にHDD・DVDドライブ・無線カード・マザーボードなど全部のパーツを外していきました。
フロントパネル部分だけになるまで分解して気付きました。キーボード部分を取り外すのは不可能だと。プラスチック溶接が50か所くらいで固定されています。
これは、「キーボード+パームレスト」丸ごとが補修部品のパーツだということです。購入したキーボード単体ではプラスチック溶接が必要となり、これはパーツ交換の範疇を超えるのでギブアップです。
ここでようやくサービスマニュアルが意味することを理解しました。
サポート保証が残っていたというオチ
DELLサポートにフロントパネルの交換修理代金を確認しようかなと思って調べていたら、じつはコレクト&リターンサービス(引き取り修理サービス)の有効期限があと一か月残っていたことに気付きました。
結果、引き取り修理となりました。お客様はすっかりサポート期限切れだと思い込んでいたのが、修理可能となって結果的には良かったというオチでした。