コメント欄で教えて頂いたのですが、今月の月例windowsアップデートの重要な更新プログラムKB3178034とKB3177725のふたつの合わせ技で、2016年4月のKB3145739が置き換わるのでした。Vistaと7で「更新プログラムの確認」が終わらないのを時短するパッケージリストがまた更新されました。
前記事で書きましたKB3177725がKB3168965を置き換えるのは、マイクロソフト情報に載っているので簡単にわかりましたが、他にも組み合わせで置き換えというパターンもあるというのを学習したという内容です。
KB3178034
Microsoft Graphics コンポーネント用のセキュリティ更新プログラム (3177393)のwindows Vista/7/8.1用のパッケージがKB3178034です。2016年4月に、更新プログラムの確認に10時間以上かかるようになった元凶パッケージKB3145739と同じ名前なので同種ですが、マイクロソフトセキュリティ情報では置き換えられるパッケージに別なパッケージが出ていたので関係ないと思っていたのです。
コメント欄でいつもお世話になっているとおりすがりさんに教えて頂きました。
KB3145739(MS16-039)はwin32k.sysとgdiplus.dllを置き換えますが、
win32k.sysはKB3177725(MS16-098)によって置き換えられ、
gdiplus.dllはKB3178034(MS16-097)によって置き換えられるため、
KB3145739は不要となります。
合わせ技もアリ
win32k.sysを書き換えるパッケージが「更新プログラムの確認」を異常に長くしている原因だというのは、だいぶ浸透してきました。単純にwin32k.sysだけを書き換えるパッケージは、わりと毎月のように頻繁に置き換わっていくようです。
KB3145739はwin32k.sysとgdiplus.dllの2種類のファイルを書き換える更新プログラムで、win32k.sysだけを書き換えるKB3177725と、gdiplus.dllだけを書き換えるKB3178034の2つが合わさって置き換えられると考えられるということです。
いつまでも残っているKB3109094とKB3164033は、win32k.sysの他に多数のdllファイルを書き換えているので、なかなか置き換わらないんだということが学習できました。
8月のリスト変更
2016年8月の定例アップデートで、リカバリーや再セットアップ時の「更新プログラムの確認」を時短するリストがこう変わりました。
特にVistaでのアップデートで重要になってきます。コチラのまとめ記事の内容を更新しました。
Vista仮想マシンでテスト
今回は実機を用意する時間がなかったので、Vista Home Premium SP2をクリーンインストールした直後の仮想マシンでテストしてみました。新4つの更新プログラムをスタンドアロンインストールしてから、Windows Updateエージェントバージョン7.6.7600.256の状態で「更新プログラムの確認」で200個近い更新プログラムが見つかるまでをテストしました。
結果は8分で183個の更新プログラムが見つかりました。仮想マシンでのテストでは、前回と変更なしの同じ時間となりました。
なぜこの4つなのか
この4つのうち、ひとつくらい入れなくても大丈夫じゃないのかと思う方もいるかもしれません。もしくは、8月の更新プログラム2つだけ先入れで良いのではと考えてしまいます。同じ仮想マシンで8月のKB3177725とKB3178034の2つだけ先入れだと43分かかりました。
逆にKB3109094とKB3164033の2つだけ先入れだと、8時間経っても「更新プログラムを確認しています」のまま終わりませんでした。やはり4つセットで先入れしないと数分にはできないようです。なぜそうなのか明確に説明できませんが、ひとつひとつが確認時間を長くする要素を持っているとしか推測できません。