先日、NECのLavie一体型デスクトップA23シリーズの初期セットアップ作業のご依頼をいただいたのですが、私自身はじめてMicrosoft Office 2021が同梱なのにプロダクトキーが添付されていないバージョンに出くわすことになりました。
人のPCをセットアップする際には、そういうこともあると知ってないとプロダクトキーが記載されたカードを探し回ることになるという実話です。
プロダクトキーが添付されないケースあり
現行のMicrosoft Office 2021がバンドルされたメーカー製PCでは、従来のプロダクトキーが記載されたカード(コインなどで削ってプロダクトキーを手入力するタイプ)が添付されていないケースがあるようになっています。
Windows11になって家庭向けのHomeエディションは、マイクロソフトアカウント必須ですし、デジタルプロダクトキー認証でマイクロソフトアカウントと紐づけるだけで簡単にライセンス認証ができるので、今後はこのタイプが増えていくでしょうか。
NECのプロダクトキーが添付されないモデルでのライセンス認証方法の説明ページはこちらです。
メリット:プロダクトキーカード紛失の恐れなし
PCサポートをする側からの視点で良い点を挙げていきますと、セットアップの簡略化がいいですね。コインなどでスクラッチを削る要領でプロダクトキーを見ながら長い文字の羅列を手入力する手間が省けますし、あのスクラッチの削りカスのやり場に困るというのもあります。客先の床に削りカスが残らないように気を遣います。
購入したばかりなのにプロダクトキーカードが紛失というトラブルも多数ありました。購入時の箱にプロダクトキーカードが貼り付けてあるモデルなどで、お客様が気付かずに箱と一緒に捨ててしまったという経験が数回あります。その心配がないというのが良いですね。
デメリット:混乱する恐れあり
いままでは、箱を空けて付属品の中にMicrosoft Officeのカードが入っているかどうかでOfficeが搭載されているモデルかどうか一目瞭然だったのが、どっちなのか分かりづらくなってしまいました。お客様に聞いてもよくわからない場合のほうが多いので、型番から詳細情報を調べるか、実際に電源を入れて見てみないことにはどっちかわかりません。
Office搭載モデルを買ったつもりなのに、付属品の中にカードが無いと探し回ることになるかもしれません。実際私も探しましたし、販売店に電話しそうになりました。
(追記)その後、プロダクトキーがないOffice搭載PCでは初回のWindowsセットアップ時にOfficeが搭載されているかどうか確認画面が出て分かりやすい機種が多いようです。後述していますが、この機種がたまたま分かりづらいセット版売モデルだったようです。
カタログと違うエディションだった
初回のWindowsのセットアップが終わり、デスクトップが出たらWordかExcelを立ち上げれば、そういうことかとわかります。Windows11 Homeならマイクロソフトアカウントでセットアップ済みのはずなので、WordかExcelの初回起動時にマイクロソフトアカウントと紐づきます。
ライセンス認証されたのか心配だったので、Wordを開いてファイル⇒アカウントを見てみますと、初回のOffice更新プログラムのダウンロード後じゃないと認証されたかどうかわからないようでした。
初回の更新プログラムの更新ボタンを押してしばらく待って、更新プログラムのインストールが終わったあとにもう一度みてみると、ライセンス認証されたのが確認できました。
ライセンス認証された製品に Microsoft Office Personal Premiumと出ています。カタログモデルではMicrosoft Office Home & Business 2021なはずですが、このPCは某大手量販店で購入したものだったようで、量販店オリジナルモデルだったようです。ここまで設定してようやく、混乱したのも納得ということがわかりました。
office付きノートは買わない方が良いですよ。割高で損します。
べつに損はしないでしょ。