【Windows10アップデート】国内メーカーのwindows7搭載PCに対するMSとの温度差の理由

2015/07/21[公開]

 windows10が今月末の7月29日から発売されます。Micorsoftはwindows7以降のほとんどのPCをアップグレード対象としています。さらに一年間の無料アップデート期間も設けて、本気で全PCをwindows10にするつもりです。いままでのwindowsのOSアップグレードの常識を覆す施策です。

マイクロソフト|Windows 10 は 2015 年 7 月 29 日にリリースされます。

 しかし、国内のパソコンメーカーのWindows10アップデート対応を見ると、従来通りの対応にがっかりしたり、マイクロソフトとの対応の違いに戸惑っている方も多いと思います。今回は何故こんなに温度差がある対応なのかという私の勝手な推測の話です。

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 主な国内メーカーの対応予定

  この記事を書いている時点での、主な国内メーカのサイトに出ている対応予定情報を表にしてみました。最新情報は参考サイトをご覧ください。

78/8.1参考サイト
NECサポート情報提供せず
2013年5月以降発表の機種
121ware
富士通サポート情報提供せず2012年10月以降発表モデルFMVサポート
 東芝

 –

 2013年7月以降発表モデル Dynabook.com
 SonySP1 プリインストールモデルは簡易動作確認情報のみ提供 順次掲載予定

VAIOサポート

  全部のメーカーを調べたワケではありませんが、だいたいざっくりとした傾向をまとめると以下のようになります。

2015年発売モデル windows10も見据えて製造しています。

2014年発売モデル 動作確認情報出す予定あり

2012-2013年モデル この辺りで区切りを付けたい

2011年以前モデル 動作確認情報も出しません。

なぜWindows7搭載PCはメーカーがサポート情報を出さないのか

 なぜこんな足並み揃わない状況になっているのでしょうか。メーカーのサポートなんて関係なしにアップグレードしちゃえばいいと考えるパソコン上級者なら、関係ない話かもしれません。しかし、パソコンに不慣れな方にとって、メーカーがサポート情報を出さないってのは、アップグレードしちゃダメと言われたと思い込むくらい深刻な問題なのです。

補修部品の保有期間が続々切れるから

 メーカーが修理を受け付けてくれる期間というのがあります。メーカーによって多少の違いはありますが、製品出荷終了から6−7年としている場合が多いのです。修理用補修パーツの保有期間が6−7年というのが理由のようです。その補修部品がなくなるから修理受付終了、つまりはメーカーサポートも終了という理屈なのです。

 windows7のPCは今回の無償アップグレード期間中に続々と補修部品の保有期間が終了していくので、windows10のサポート情報を出すなんてありえないということなのでしょう。

 一例としてNECは、機種別の補修部品の保有期間情報を開示しています。

121ware|修理対応期間について

https://121ware.com/navigate/support/repair/partslimit/

MSの大胆な施策に対して、いままで通りの対応

  国内メーカーの対応は、いままでのwindowsのOSアップグレード時の対応そのままです。新OSの半年から一年前までの機種は手厚くアップグレードをサポートしてPC販売の落ち込みを防ぎ、それより古い機種は、新OSを使いたければ新しいPCを買ってくださいというスタンスです。商売なんだから当たり前といえば、その通りなのです。

 しかしマイクロソフトのwindows7も8.1もまとめてアップグレードして、今後はwindows10を永久サポートしていく(予定)という大胆な方向転換に対して、この温度差に違和感を感じるのは私だけでしょうか。

Windows10にアップグレードしない方がいいケース

 メーカーサポートなんて関係なしに、windows10にアップグレード予約して新OSにしちゃってもいいのです。アップグレード予約アプリがタスクバーに出ている機種は、一応マイクロソフトがアップグレードできると判断した機種にしか出てきません。たいていは問題なく自動アップグレードが完了するでしょう。

 しかし、アップグレードしたら使えないと事前にわかる以下の場合は、アップグレードしない方が得策というケースもあります。

内蔵テレビ機能を利用している場合

 テレビが見れるPCで、それを使っている場合です。特に視聴ソフトがWindows Media Centerに統合されている機種は、確実にテレビが見れなくなります。

古い周辺機器を利用している場合

 FDD(フロッピーディスクドライブ)、フィルムスキャナー、MOドライブなど古い周辺機器を使っている場合、windows7までしか対応していないケースが多いです。特にFDDはwindows10では新たに専用ドライバーが必要になっています。

未対応ソフトウェアを利用せざるを得ない場合

 windows7までしか対応していないアプリケーションを利用しなくてはいけない場合もアップデートは控えたほうがいいです。

 その他の注意点は、マイクロソフトの仕様ページをご覧ください。

マイクロソフトwindows10|仕様

http://www.microsoft.com/ja-JP/windows/windows-10-specifications

結局は無難な対応

 やはり人にアップグレードしたほうがいいか質問されたら、無難な対応方法を勧めしてしまいます。

 無償アップグレード期間は一年あるので、数カ月待って同じ機種を使っている人柱の情報がネットに揃ってから、アップグレードするか判断したほうがいいです。

 私個人としては、事前に予約いれて真っ先に人柱になってアップグレードしちゃいます。

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