現在販売中のWindows11 Home搭載PCに、Windows10 Homeのインストールメディアを使いクリーンインストールしてライセンス認証が通るかテストをしてみました。
(2023/8/15追記)マイクロソフト公認はProエディションだけではという指摘をいただきまして、記事内容をHomeエディションでは自己責任でという内容に修正しました。
Windows as a Serviceの理念からすれば、ダウングレードもアップグレードも自己責任で自由ということでしょうか。
マイクロソフト公認はProエディションのみ
メーカー製PCでWindows11搭載PCを買ったけど、どうしてもWindows10じゃないと困るという場合、マイクロソフトはWindows10 Proエディションの場合にダウングレードして使うことを公式に認めています。詳しくは、下記マイクソフトページでご確認ください。
(注意点)
- OEM製品(メーカー製PC)にプリインストールされているWindows11であること。
- Windows10は、マイクロソフトのサポート終了を迎えていないバージョンであること。(記事を書いている時点ではバージョン21H1または22H2)
- Proエディションまたは同等エディションであること。
- マイクロソフトは許しても、PCメーカーのサポートが受けられるかどうかはメーカーごとの判断でしょう。
検証PC
パソコン工房のiiyamaノートHシリーズの購入直後のPCで試してみました。購入時搭載のWindows11 Homeで初期セットアップを済ませ、Windowsのライセンス認証を済ませた状態からテストしました。
(注意点)
- Microsoft Officeもセットで購入している場合、Officeのライセンス認証もマイクロソフトアカウントと紐づけて済ませておいた方がいいでしょう。最近はプロダクトキーが付いてこないエディションもありますので、マイクロソフトアカウントと紐づいていれば簡単に再インストールができます。
Windows10クリーンインストール
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロードサイトから、ツールを今すぐダウンロードの方でUSBにインストールメディアを作成し、そのUSBからPCを起動して新規インストールを選びました。
このBTOノートはWindows11のデジタルプロダクトキーが内蔵されているため、インストールウィザードを進めていくと自動でHomeエディションが選ばれます。
最近のマザーボードは、USBインストールメディアから内蔵NVMe SSDが読めないケースがあります。まさにこのPCがそうだったのですが、UEFIの設定でVMDモードを切ることでNVMe SSDにインストールができました。(詳しくは次回記事にする予定です。⇒記事にしました。)
とりあえずインターネットにつながずインストールを終え、Windows10のデスクトップが出てきたらライセンス認証の状態を確認すると、まだ認証は通っていない状態でした。
インターネットに接続すると、数秒でライセンス認証が通りました。PC本体のデジタルライセンスで認証されました。
このiiyamaノートは、ドライバーCDが付属しているので素のWindowsをインストールしても不明なドライバーで困ることはなかったです。
消極的におすすめしません
以上で、メーカー製Windows11 Homeエディション搭載PCを購入してもWindows10 Homeにダウングレードしてデジタルライセンス認証が通りました。
ただし、マイクロソフトはProエディションのみダウングレード可能としているため、Homeエディションでご利用される場合はテスト目的でのみお願いします。この記事でテストしたPCも、このあとWindows11を入れなおして利用していただいてます。
当方の出張サポートでは、Proエディションでも、よほどの理由がないかぎりWindows10にダウングレードすることはお勧めしません。どのみち2025年10月にはWindows10のサポート終了が迫っていますし、今の内からWindows11で慣れる方をお勧めします。
記事読ませていただきました。
マイクロソフトのリンク先を見るとOEM提供の場合はPro版のみダウングレードを許諾していると読めました。Home版でも許諾していると記載されている箇所を教えてもらえませんか?
ご指摘ありがとうございます。
たしかにPro版のみと書いてありますね。
記事投稿時にチェックしたときは見落としたかエディション記載があったか定かではありませんが、記事内容を訂正しておきます。
Homeエディションでマイクロソフトのオンライン認証が通った検証自体は確かに確認済みではあります。