スケジュールを入れた覚えがないのに、windows10にアップグレードが始まってしまったPCが5月に大量発生した現象です。いつも×で閉じていたはずなのに、一体いつアップグレードの予定が入ってしまったのか?と不思議に思っている方がいらっしゃると思います。今回は、たまたま例の疑惑の画面に遭遇できて、タスクスケジューラーにアップグレードトリガーのタスクがセットされる瞬間を確認することができました。
以前の記事で、突然windows10にアップグレードが始まるカウントダウンは再現できましたが、そのカウントダウンタスクが、身に覚えがないのにセットされる条件は何だという疑問は残っていました。以前の記事はコチラです。
アップグレードスケジュールが入った判定方法
アップグレードの予定(スケジュール)が入ったと判定するのは、タスクスケジューラーの タスクスケジューラーライブラリー→ Microsoft→ Windows→ Setup→ UpgradeTriggersフォルダーの中に、UpgradeReminderTaskが作成された時としています。詳しくは、上記過去記事をご覧ください。
×でセットされるトリガー
windowsアップデートの設定をマイクロソフト推奨の自動更新にしていて、まだ一度もwindows10へアップグレードしていないPCの中から、5月の定例windowsアップデートが入ったあたりで、PCの起動時やスリープ解除時にデスクトップ中央に現れる下図のメッセージが入り口です。
Windows10はこのPCで推奨される更新プログラムです -Windows Updateの設定に基づき、このPCは次の予定でアップグレードされます。
この画面は×で閉じてもタスクはセットされず
この画面を右上「×」で閉じても、タスクスケジューラーにタスクはセットされていませんでした。ちなみに、×で閉じる前に左上の をクリックして開くと、「確認の表示」ではなく「PCのチェック」が表示されていました。
連動して田からポップアップメッセージ
最初の画面を「×」で閉じたあと、今度はタスクバー右下 からの吹き出しメッセージが出てきます。これが今までになかった5月からの新しい仕掛けです。
Windows10を入手する –準備ができました。次の予定でWindows10に無償アップグレードされます。
×で閉じるとタスクがセットされる
このメッセージを「×」で閉じたときに、タスクスケジューラーにタスクが作成されたのを確認しました。この×を押したあと、数秒うねうねと考えてからポップアップが閉じるので違和感ありです。×を押す直前まで無かったUpgradeReminderTaskが、タスクスケジューラーのUpgradeTriggersフォルダーの中に作成されたのを確認しました。
この画面でのキャンセル方法
このポップアップメッセージで、キャンセルするためには「ここを」をクリックしてアップグレードスケジュールをキャンセルすることができます。
再現方法
今回紹介しているメッセージを再現させるのはなかなか難しいです。はっきりとした出現条件はわかりませんが、5月中旬ならまだしも、6月になった現在、普通にWindowsアップデートを全部入れた状態にしてもなかなか発生してくれません。
今すぐアップグレードを押して「同意しない」でキャンセルしたり、今夜アップグレードを押してアップグレードさせて「ようこそ」の次で「拒否」して戻したりをしてから、何もしないでしばらく使っていると、このメッセージを再現できました。
屁理屈は通る
たしかにこのポップアップメッセージは、次の予定でアップグレードがスケジュールされますという通知です。その通知を無視して×で閉じるんだから、通知の通りスケジュールをセットしますよ、ということのようです。たしかに理屈は通りますが、それまでの数ヶ月で×を閉じれば回避できていた伏線を上手く利用して、こんな仕掛けを考えるとはさすがです。この記事を元に、以前アップしていました5月のアップグレード推奨画面の記事の内容を修正しました。