windows10にアップグレードしたあと、元のOSに戻してwindows7や8.1に戻したら、スタートメニューやタスクバーが動かない状態が頻発して、マウスカーソルが クルクルしっぱなしでまったく動かない、もしくは、動作が異常に遅くなったというトラブルが発生することがあります。そんな時は、セーフモードで立ち上げてセキュリティ対策ソフトをアンインストールしてみると解決する場合があります。
バージョンが古いと発生しやすいかも
ほどんどの各社ウイルス対策ソフトが動作保証しているのは現行最新バージョンだけです。windows10にバージョンアップしたり、元のOSに戻したりする際にインストールしたままで大丈夫とサポートされているのも最新バージョンに限られるでしょう。
しかし、ユーザーがインストールしているセキュリティ対策ソフトが必ずしも最新版であるとは限りません。日々のアップデートは自動更新ですが、一年に一度のメジャーアップデートは手動インストールというのが4,5年前は普通でした。
最近は契約が有効であれば、自動でメジャーアップデートも含めて最新版にアップデートされるソフトが多くなりましたが、それでも契約が切れていたり、PC購入時のお試し版をインストールしたままというPCが普通にあるのが実情です。
セーフモードで通常アンインストールできない
通常起動では、PCの動作が遅くなりすぎてセキュリティ対策ソフトのアンインストールもままならない場合もあります。それではと、セーフモードでWindowsを立ち上げて削除をしようとしても、セーフモードではコントロールパネルからアンインストールできないソフトがほとんどです。それでも各社セーフモードからソフトを削除する方法を用意しています。いくつか代表的なセキュリティ対策ソフトの削除方法をご紹介しておきます。
ちなみに、セーフモードで起動してもPCの動作が異常に遅いのが発生している場合、この記事で紹介している対処では改善しないでしょう。他に原因があると思われます。
各社セーフモードでの削除方法
Symantecのノートンシリーズ、トレンドマイクロのウイルスバスタークラウド、マカフィーの3社の例をご紹介します。
Norton削除ツール
Symantecのノートンシリーズは、Norton削除ツールをダウンロードして実行します。詳しくは公式サイトをご覧ください。
マカフィー削除ツール
マカフィーも、専用削除ツール(MCPR.exe)をダウンロードして実行します。公式サイトはコチラ。
ウイルスバスター削除ツール
トレンドマイクロのウイルスバスタークラウドも削除ツールが用意されています。
クラウド以前のウイルスバスター2010や2011などは、サポートツールを使った削除方法を使います。現行のウイルスバスタークラウドでも使える削除方法です。
その他のウイルス対策ソフト
その他のセキュリティ対策ソフトでも何かしら削除方法があるはずです。ここでは紹介しませんが、各社サポート情報をご確認のうえ、アンインストールを実施してください。
削除した状態で切り分ける
セキュリティ対策ソフトを削除したら、PCを通常起動させて動作を確認します。これで動作が改善したのであれば、削除したセキュリティ対策ソフトの最新版を再インストールします。必ず最新版をインストールするようにします。最新版のインストール方法は、各社ご契約のセキュリティソフトのサポート情報を参照してください。
再インストールしない選択肢もあり
windows8以降、windows標準のウイルス対策機能Defenderが付属しています。この機能を有効にするためには、他の競合セキュリティ対策ソフトをすべて削除すれば良いのですが、まさに今この瞬間がその状態です。windows7でもMicrosoft Security Essentialsをダウンロードインストールすれば同様のセキュリティ機能を実装できます。
この際にセキュリティ対策ソフトを見直すのも良いかもしれません。古いPCや、低スペックPCの場合、有料のセキュリティソフトでは高機能すぎてPCの動作を遅くしている原因だったりします。
自動延長契約に注意
もし、有料セキュリティソフトをやめるときには、自動延長契約や月額料金契約に気をつけてください。クレジットカードで料金の支払いをしたことがある場合は、たいてい有効になっています。ソフトの利用をやめたら、自動延長サービスや月額契約も終了させないと、使ってもいないのに料金だけ引き落とされる事になる可能性があります。