先週あたりから、windows8/8.1/10のInternet Explorerを開くと動きが異常に遅くなって、まともにインターネットが見れないPCが出ているようです。本日、その現象が出ているPCを見てきました。2016年7月13日のWindowsアップデートのAdobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (KB3174060)が原因で発生している可能性があります。
トラブル概要
- Internet Explorerを開くと、動作が遅い、いつまでも開かない、文字入力もできないので検索ができない。
- 特にトップページをYahoo!Japanにしていると、インターネットがまったく使えない。
- yahoo.co.jpは応答していません、Webページの回復と出て、表示が完了しない。
- IE以外のブラウザーChromeやFirefoxでは発生しない。
- メールソフトでメールは使える。
- PC自体は普通に動いている。
- 7月13日以降、windowsの更新が入ってから発生しているトラブル
原因:KB3174060
2016年7月13日からWindowsアップデートで配信されているAdobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (KB3174060)です。windows8以降、Internet ExplorerにAdobe Flash Playerが組み込まれたので、Flash Playerの更新がWindowsアップデート経由で入ってくるようになっています。6月にKB3167685で入ってきている更新プログラムを書き換えます。実は、6月時点で発生している機種もあるようです。詳しい情報はマイクロソフトTechNetのページをご覧ください。
対策:Flashを停止する
対処方法はAdobe Flash PlayerのアドオンであるShockwave Flash Objectを停止すると直ります。IEが開かなくても、コントロールパネルからインターネットオプションを出して操作します。いまどきFlash Playerを停めたからといっても、Flashゲームをする人以外は困ることはないでしょう。Youtubeだって見れますよ。
コントロールパネル→ネットワークとインターネット→インターネットオプションを開きます。
アドオンの管理のツールバーと機能拡張の中に「Shockwave Flash Object」があるので無効にします。表示:を「すべてのアドオン」にしないと出てこないかもしれません。
Flash Playerが必要な場合
どうしてもFlash Playerが必要な場合はどうするか、Flash Playerを使ったゲームなどをやりたい場合で、このトラブルが発生した場合です。
- Chromeブラウザーを使う。今ならFlash Player内蔵です。この秋以降は外される予定です。
- FireFoxブラウザーでFlash Playerを有効にする。FireFoxは自分で追加インストールする必要があります。
- 最新Flash Playerでも問題なく使える別なPCで利用しましょう。
- KB3174060を削除して使う。Flash Playerの既知の脆弱性を放置して使うことになるので、お勧めできません。
Chromeブラウザーは、現在インストールすると最初からFlash Playerが内蔵されています。しかし、この秋から無効がデフォルト設定になる予定です。FireFoxは自分で追加しないと入っていません。どうしても必要な人以外は、もうFlash Playerは必須ではなくなっています。