CPU脆弱性のMeltdown (メルトダウン) と Spectre (スペクター)に対応するWindowsセキュリティ更新プログラムを適用すると、一部のAMDプロセッサ(Athlonシリーズ)にてPCが起動できなくなる問題に対応する更新プログラムが順次公開されているようです。Microsoft Updateカタログで検索したWindows10、8.1,、7の更新プログラムを書き出しています。
1/19時点の情報ですが、現在はWindows Updateには自動配信されていません。元の脆弱性対策の更新プログラムも対象AMD搭載PCには自動配信が停止されているので、対象PCをお持ちの方で手動インストールしたい方は、Microsoft Updateカタログからダウンロードする必要があります。
しばらくすれば、互換性が確認できたバージョンがWindows Updateに自動配信されると思われるので、慌ててインストールする必要はないです。
Microsoft Updateカタログ
今回の更新プログラムを入手するには、Microsoft UpdateカタログからKB番号で検索してダウンロードできます。この記事でKB番号にリンクを入れているのは、このUpdateカタログのダウンロード先になっています。
Microsoft Updateカタログ
http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspx
Windows7 SP1
Windows7とServer2008 R2用にはこちらの更新プログラムが公開されています。KB4073578の詳細情報ページを見ると、AMDの起動できない問題の更新プログラムであることがわかります。
- 2018-01 Windows 7 更新プログラム (KB4073578)
Windows 8.1
Windows8.1とServer2012 R2用には、更新プログラム単体が公開されています。KB4073576の詳細情報ページを見ると、AMDの起動できない問題の更新プログラムであることがわかります。
- 2018-01 Windows 8.1 更新プログラム (KB4073576)
windows8.1にはマンスリー品質ロールアップのプレビュー (KB4057401)も同時期に公開されていますが、こちらの詳細情報にはAMDの問題がFixされたとは出ていません。
(2018.1.30追記)一部システムでストップエラーが発生する問題に対応した更新プログラムが追加されています。
- 2018-01 Windows 8.1 更新プログラム (KB4077561)
Windows 10
Windows10とServer2016用は、バージョン毎にKB番号が違います。なぜかVersion 1709には64bitと32bitでもKB番号が違います。
また、累積更新プログラムでの公開になっていますが、1709の32bit用と1703と1607用は前回1月の累積更新プログラムを置き換えるのに、1709の64bit用は前回の累積更新プログラムを置き換えないのが違います。
-
2018-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4073290) (Fall Creators Update) -
2018-01 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4073291) (Fall Creators Update)
- 2018-01 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム (KB4057144) (Creators Update)
- 2018-01 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4057142) (Anniversary Update)
(2018.2.1追記)バージョン1709用の累積更新プログラムが追加で公開されています。以前の累積更新プログラムが置き換えになります。
- 2018-01 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4058258) (Fall Creators Update)
自動更新まで待つほうがよさそう
windows7と8.1は、1月のセキュリティ品質ロールアップとセットでインストールする必要があります。
windows10のバージョン1709(32bit)、1703、1607は、今回の累積更新プログラムを単体でインストールできます。1709(64bit)は1月のKB4056892と今回のKB4073290の両方のインストールが必要です。
今月はイレギュラーでややこしいので、しばらく待って自動更新で配信されるのを待ったほうが良いと思います。アンチウイルスソフトの互換性確認も必要ですし、性能低下の情報も不確定です。まだ実際に脆弱性を悪用された事例も見つかっていないので慌てる必要はなさそうです。
以上の内容をこちらの記事にも反映する予定です。
アスロン64×2 4200+とTurion64×2使いです。最初のUPで共に起動しなくなりました。アスロン64×2 4200+はathlonⅡに差し替えると、起動しました。しかし、17日のパッチを適応すると凍り付き、どちらのcpuでも起動不可。BIOSも出ません。turionの方は4日から毎日起動させていますが、最初のupが更新できず、回復を繰り返しています。毎日トラブルシューティングをかけていますが、治りませんし、新しいパッチもおりてきません。記事にあることは、確認されていますでしょうか?確認されているなら、上記の動作に心当たりありませんか?intel CPUの対象品」も増えたようですし、intelの当初のパッチにもバグがあったとかですし、その後の対応パッチもまだ出ていないようですし、ネットにつなぐのも不安です。ちなみにメンテナンス業者は、まったく知らないみたいでした。
iimuraさん、当方では起動しないAMDの端末がないので確認できていません。
この記事はMicrosoft Updateカタログから更新プログラムを書き出した内容になっています。
システムの復元などで1月のパッチを当てる前の状態に戻せればよいのですが…
Biosも出ないというのは困った状態ですね。