Dynabook R632/28FSのSSD換装とWindows10クリーンインストール

2020/01/30[公開]

dynabookR632

 2012年夏モデルの東芝ウルトラブックDynabook R632/28FS(型番:PR63228FMFS)のmSATAタイプSSDが認識されなくなり起動しなくなったノートPCです。SSDを換装してWindows10バージョン1909をクリーンインストールしました。

 裏カバーを外すために特殊なトルクスドライバーが必要だったので持ち帰り作業となりました。自動でインストールされない指紋センサーとWimaxのドライバーだけは別途インストールが必要でした。

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SSDの換装作業

 BIOSで内蔵ディスクを認識していないのであきらかにSSDが故障です。SSDのハード故障の場合でバックアップがない場合、データ復旧が不可能なのでSSDを新品に交換してWindwos10をクリーンインストールしてソフトの再インストール、メール設定やプリンター設定をやり直す作業になります。

分解手順

 この機種は裏側に見えているネジのほかに、裏側中央部分のゴム足を外したところに隠しネジがあります。 しかも「いじり防止ネジ」です。

真ん中のゴム足を外します
真ん中のゴム足を外します
いじり防止ネジ
いじり防止ネジ

 このネジは専用工具がないと回せません。Amazonでこちらのいじり防止ネジ対応トルクスドライバーセットを購入しました。サイズが合うドライバーはT7サイズでした。

 裏側から見えているネジ14本を外して、裏カバー全体を持ち上げて取り外します。

裏のネジを全部外します
裏のネジ14本を全部外します
液晶ヒンジ側の2本だけ長いネジ
液晶ヒンジ側の2本だけ長いネジ

 バッテリーを取り外してから作業したほうが安全です。バッテリーのコネクターだけ外すのは難しいので、ネジ6本外してバッテリーごと取り外しました。SSDはネジ2本外して取り外します。

バッテリーを止めているネジ6本外す
バッテリーを止めているネジ6本外す
ネジ2本を外してSSDを取り出せます
ネジ2本を外してSSDを取り出せます

用意したSSD

 mSATAタイプのSSDは、今となっては在庫のある商品の選択肢があまりありません。今回用意したのは容量480GBのコチラです。

左が元のTHNSNS128G、右が換装用の Zheino Q3 mSATA 480GB
CrystalDiskMark 7.0.0の結果

Windows10クリーンインストール

 SSDが故障する前の状態がわからないので、プリインストールのWindows7で使っていたのかWindows10にアップグレードしていたのか不明ですが、筐体に添付のWindows7 ProfessionalのプロダクトキーでWindows10 バージョン1909をクリーンインストールしました。

不明なデバイス2つ

 Windwos10をインストール後、Windows Updateを済ませた状態でデバイスマネージャーを開くと次の2つのドライバーが入っていませんでした。

  • Fingerprint Sensor
  • Intel(R) Centrino(R) Wireless-N+WiMAX6150
ドライバーが不明の2つ
ドライバーが不明の2つ

 自動でドライバーが入らないくらいですから、必要なければこのまま放置しておくという選択肢も十分ありです。WiMaxはWiMax2になっているので、すでにこの機種の内蔵WiMax機能は使えません。どうしてもドライバーを入れたい場合は、R632の型番違いですがWindows8.1用のこちらのダウンロードページから入手したドライバーが使えました。

 このページに載っている次の2つのクリーンインストール用をダウンロードします。

  • TOSHIBA Fingerprint Utility
  • Intel PROSet/Wireless WiMAX Software

 WiMaxも指紋認証もドライバーのインストールが可能でした。ただし、東芝指紋ユーティリティーはインストールして指紋を登録するとサインイン画面でハングアップしてサインインできなくなるので、ドライバーだけインストールします。

 ダウンロードした013021_20.45.49.TC30609200E.exeを実行して「開始」を押すと、まずはドライバーのインストールがスタートします。

「開始」でドライバーインストール
「開始」でドライバーインストール

 次に、東芝指紋ユーティリティーのインストール画面が出たら、キャンセルを押して終了させます。

 TOSHIBA Fingerprint Utility のインストールはキャンセル
TOSHIBA Fingerprint Utility のインストールはキャンセル

 ドライバーさえインストールされれば、Windows Helloの標準機能で指紋が登録できて指紋でサインインできるのを確認できました。

Biosアップデート

 Windows7モデルのPCを10にアップグレードしたときは、Biosが最終バージョンになっているか確認したほうが良いでしょう。今回の機種は2012年夏モデルですが、2013年にWindows8に対応したBiosアップデートが出ていました。さらに2018年にもBiosアップデートが出ています。

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